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食を支えるリハビリについて考えよう

京急線糀谷駅すぐのくすのき歯科です。

今日は年末年始にちょうど良いお話を。

窒息事故の約半数は食べ物が原因

年末年始のニュースでよく見聞きするのは、餅による高齢者の窒息事故です。

この時期になると特に多いように思われますが、食べ物による窒息事故は一年中起きています。

厚生労働省の平成22年人口動態統計によると、不慮の窒息で死亡した人は9879人。

交通事故で死亡する人よりも、窒息事故で亡くなる人のほうが多いのです。

このうち、食べ物の誤嚥による気道閉塞で亡くなった人は、4869人。

食べ物による窒息事故が約半数を占めています。

餅による窒息事故が起こると、餅が悪いと簡単に決めてしまいがちです。

しかし、「自分の食べる機能と食べ物が合っているのか?は大きな問題点。

食べる本人(または食べさせる人)がこれらを認識する、これが口腔リハビリテーションの視点です。
体の衰えとともに低下する「食べる機能」
食べることは、実は誰でも簡単にできることではありません。

ふつうに食べられるようになるには、体の発達と合わせて、五感(視覚・聴覚・ 味覚・嗅覚・触覚)から受け取る情報など、周囲の環境からの刺激によって“食べたい気持ち”になることが必要です。

成長過程にある子どもでは、体の発達に障害があったり、外部からの刺激がなかったりするとうまく食べられません。

高齢者では病気の影響によって、食べる機能に障害が起こることが多くなります。

たとえば、認知症、脳梗塞、パーキンソン病などです。これらの病気で体が思うように動かなくなると、口の中やのどから胃の間にある食べ物や空気の通り道の機能も低下。食べたり、飲み込んだりすることが不自由になるのです。

また、病気になっていなくても、高齢になると体の衰えとともに食べる機能も低下していきます。いくつになっても、たとえ寝たきりになったとしても、自由に好きなものが食べたい。食べさせてあげたい。多くの人はそう望みますが、なかなか思い通りにはいかないものなのです。
食べ物は口の中で咀嚼された後、のどから「ごっくん」と飲み込んで食道に入ります。

このごっくんの機能が低下すると、飲み込んだつもりでも食べ物がのどに残ってしまったり、気管や肺に誤って入って誤嚥性肺炎を起こしたりします。食べる機能の低下で起こる障害は、低栄養になって痩せることだけではないのです。

食べた物が空気の通り道を塞ぐと息ができなくなり、命にかかわるということもきちんと理解しておくことが大切です。
楽しい食事、会話、歌のある生活を送ろう

では、食べる機能を低下させないためには、どうしたらいいのでしょうか。

年を重ねつつ、機能を維持するには、普段から外交的な生活を心がけることです。

口は息をして、食べるためだけの器官ではありません。人と会話をしたり、歌ったりして楽しむこともできるのです。

食べたり、おしゃべりしたりすることは、人とかかわること。食事がおいしいと感じるのは、一緒に食べる人がいるからです。

そのため、食事が楽しみになるような生活を送ることが大切。

家族や友人とおしゃべりしたり、カラオケで歌ったりする環境があると、食べる機能を維持する大きな力になります。

食べる機能の状態を調べるには、食事時間もひとつの目安になります。純粋に食事をしている時間だけで30分以上かかっているようなら、なんらかの問題が考えられます。

たとえば、食事の形態が合っていない、食事に集中できない、食事中に寝てしまう…などです。

在宅介護の現場では、食事に1時間以上かかるケースが見られます。

このような状態が続くと、食事から能率よく栄養がとれず、低栄養につながります。

食事に時間がかかる場合は、料理がその人にとって食べやすい大きさ、形、硬さになっているのか、また一口の量が多くなっていないか、食べるときの姿勢はよいかなど、周囲の人はよく見守ってあげましょう。

また、噛むことは脳のよい刺激になるといわれています。ただし、硬いものをがんばって噛むことがいいのかというとそうではありません。自分の噛む能力に合った食べ物を選ぶことが一番大切です。

現在は客観的に飲み込む機能を検査したり食形態を考えたりというサポートもしている歯医者さんが増えてきました。

介護者で悩まれている方々も気軽に相談してみてはいかがでしょうか?

 

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