京急空港線、糀谷駅から徒歩1分、くすのき歯科医院です。
今年の夏、本当に長~く、暑~い、ですね。受診される患者さんは、医院に入って、クーラーの中で、ほっと一息つかれます。どうぞ、一息ついてくださいね。
少し前の話になりますが、今年の5月に、オーストリアのウィーンで開催された歯周病の学会で、スペイン歯周病学会(SEPA)は、殺菌効果のある洗口液が歯周炎の管理と再発予防に果たす役割についての新たな報告書「Principles for oral health」を発表しました1)。
報告書では、洗口液が歯周治療や予防の際に行われる、歯ブラシや歯の表面を器具を使って磨く治療において、有用な補助となることを明確にしたとのことです。ただ、幼児や妊婦・授乳中の女性、口腔粘膜疾患や口腔乾燥症を有する患者など、特定の集団に対しては、歯科のプロがその使用に慎重な判断を下すべきであるとも強調していました。
報告書では、
・プラークレベルが低いにも関わらず歯肉の炎症が強い
・歯の叢生や補綴物により清掃が困難な患者
・インプラントを装着している患者
・身体的な理由で細やかなブラッシングが困難な患者
・糖尿病や免疫系に影響のある疾患をもつなど、何らかの全身疾患を併発している患者
には関しては、特に有用であるとしました。
洗口液の成分については、クロルヘキシジン(CHX:0.10%以上)、塩化セチルピリジニウム(CPC:0.05%以上)が効果的としていました。
ただし、洗口液だけで、歯周炎の発症を直接的に予防する効果のエビデンスはないとのことでした。
歯肉の炎症を軽減することで、結果として、歯周炎の発症リスクを低減させる可能性がある、という位置づけでした。
洗口液は、スーパーやコンビニ、ドラッグストアに様々な種類のものがあり、味や効果、目的を考えると迷いますね。
当院では歯科医院でしか購入できない洗口液を販売しています。
歯科衛生士が、患者さんのケアを通して必要な方に、おすすめしています。
主に、歯周病の治療、進行予防のために行う洗口液と唾液検査の結果から、唾液の緩衝能が低い方におすすめのものとあります。
ご興味のある方は、一度、ご相談くださいね。
