京急空港線、糀谷駅から徒歩1分、くすのき歯科医院です。
あんなに暑かった夏が過ぎ、あっという間に秋が過ぎ、本当に寒くなってきました。
寒くなってくると、お口の乾燥やむせやすくなるといった悩みが増えてきます。
そこで、簡単にできて、効果のあるお口とのどを鍛える体操をご紹介しますね。
それが、「あいうべ体操」です。
あいうべ体操は、口周りや舌の筋肉を鍛え、口呼吸を鼻呼吸へと改善することを目的とした簡単な体操です。福岡のみらいクリニック院長である今井一彰先生が考案されました。
あいうべ体操の驚くべき効果
1. 口呼吸の改善とそれに伴う全身への好影響
口呼吸を鼻呼吸に改善することで、次ののような効果が期待できます。
「あいうべ体操」は、まさにこの口呼吸を鼻呼吸に変えることを目指しています。
- 免疫力向上: 鼻呼吸は鼻腔でウイルスや細菌をろ過するため、感染症のリスクを減らし、免疫力アップにつながります。
- ドライマウス・口臭の改善: 口呼吸で口が乾燥するのを防ぎ、唾液の分泌を促すことで、ドライマウスや口臭の改善に役立ちます。
- 虫歯・歯周病リスクの低減: 唾液には自浄作用や抗菌作用があるため、口内が潤うことで虫歯や歯周病になりにくくなります。
- いびき・睡眠の質の改善: 舌の筋肉が鍛えられることで、睡眠中に舌が喉に落ち込むのを防ぎ、いびきの軽減や睡眠の質の向上につながります。
- アレルギー症状の改善: アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の症状が改善することもあります。インフルエンザなどの呼吸器疾患にも良い影響があるという報告もあります。
2. 嚥下機能の向上と誤嚥性肺炎の予防
口や舌の筋肉を鍛えることは、食べ物や唾液をしっかりと飲み込む「嚥下機能」の向上に直結します。
- 舌の筋力強化: 舌の動きがスムーズになり、食べ物を効率的に喉の奥へ送れるようになります。
- 誤嚥性肺炎の予防: 嚥下機能が向上することで、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう「誤嚥」を防ぎ、誤嚥性肺炎のリスクを低減します。
3. 表情筋の活性化と美容効果
あいうべ体操は、口元の筋肉だけでなく、顔全体の表情筋にも影響を与えます。
- 小顔効果・しわの解消: 口周りの筋肉や舌の筋肉が鍛えられることで、顔が引き締まり、顔のむくみやたるみ、しわの改善につながることが期待されます。
- 見た目の印象アップ: 表情が豊かになり、明るい印象を与えるようになります。
4. 脳の活性化と集中力向上
舌を動かすことは、脳の活性化にもつながります。
- 脳への刺激: 舌の筋肉には「舌下神経」が分布しており、これは脳に直接つながる神経の一つです。舌を動かすことで脳が刺激され、活性化することが分かっています。
- 集中力アップ: 鼻呼吸により脳へ十分な酸素が供給されることで、集中力や記憶力の向上にも良い影響を与えます。
5. その他の効果
- 顎の骨の成長促進: 特に成長期の子どもにとって、口呼吸の改善は顎の骨の正常な発育に貢献し、歯並びや噛み合わせの健全な形成を助けます。
- 自律神経の調整: 鼻呼吸はお腹を使った深い呼吸を促し、自律神経のバランスを整えることにもつながります。
これらの効果は、継続して体操を行うことで得られます。
1日に30回を1セットとして、3セットを目安に地道に続けることが大切です。
あいうべ体操のやり方は、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
ちょとした時間、お風呂にはいりながらとか、ぜひ、やってみてくださいね。

上記のイラスト付き「アイうべーカード」は、みらいクリニックのサイトでもダウンロードできます。





